わたしのこと(紙バンドと出会ってから)
かんたん シンプルな編み方で、かわいい紙バンド作品ができる♪ 村上秀美です。
わたしの紙バンドとの出会いから現在(2023/1/2)までをお伝えしています。
今回は、紙バンドと出会ってからのことをお話しします。
紙バンドとの出会いまでのお話はこちらからお読みいただけます。
実家の母はわたしが子供の頃から、服を作ったり、編み物をしたり、藤でかごを編んだり、ビーズで絵を作ったり、パンやお菓子を作ったりと、器用でいろいろなことができました。
今でも、ミシンでバッグなどを作ったりしています。
父も、犬小屋を作ったり、釣りが好きなんですが、その仕掛けを自分で作ったりと、なんでもできる器用な人です。
そんな両親から、たくさんの愛情を受けて育ちました。
両親がいろいろなことを自分で作れてしまう人たちだったので、わたしにとって手作りはとても身近なものでした。
なので、自然とやってはみたんですが、わたしは不器用で細かいことができない。
しかも、早く結果が知りたい性格なので、編み物とか時間がかかることにじっくり取り組めない。
結局、これといった趣味と言えることもなく、わたしって何もできない、と思っていました。
ところが、エコクラフトは、できたんです。
しかもやっていて、とても楽しかった。
本を見て、どんどん作っていきました。
この頃、「人生で今が一番楽しい!」とよく言っていましたね~。
でもしばらくして、ふと自分が作ったものと本に出ているお手本との差が気になり始めました。
「不器用だからやっぱりわたしには無理か・・・」って。
だけど、なぜか諦められなかったんですよね。
そこから、試行錯誤が始まりました。
毎日、暇さえあれば、紙バンドを編んで
一人であーでもない、こーでもないって考えていました。
そんな毎日を繰り返すうちに、少しづつわたしでもなんとなくお手本のように編めるようになったり、自分のオリジナル作品が増えていきました。
そして
「この紙バンドの楽しさをもっと多くの人に知ってもらいたい」
「わたしみたいに、不器用で細かいことは苦手、という方に、これならできるよって知ってもらいたい」
と思って2007年、地元で教室を始めました。
そしてありがたいことに、少しづつ生徒さんが増えていって、わたし一人では教えられなくなってしまったので、一緒に教えてくれる仲間を作ろうと思いました。
最初は、講師養成というよりも、通ってくれてる生徒さんの中で、やりたい人にお願いするような形でした。
でもそれでは、うまくいかないことがわかりました。
「どうすればいいんだろう?」
と思っていた時に、知らない人から
「紙バンドの先生になりたいですのですが、どうしたらなれますか?」
と言われたのです。
それをきっかけに、ちゃんと講師養成をしようと思って、カリキュラムを考えました。
でもね、紙バンドって、編み方がいろいろあるんです。
それに、そんなに簡単に技術が身につくわけではない。
だから最初のカリキュラムは、もうモリモリの内容で、一通り終わるのに、最低でも2年はかかりそうな感じでスタートしました。
スタートしてしばらくは、そのモリモリカリキュラムでやっていたのですが
「これでは、時間がかかりすぎる」
と思いました。
そこで「まずはここまで知っていればレッスンができる」というところまでシンプルにしました。
「最低限これだけ知っていれば大丈夫」という内容を身につけていただいたら
「あとはレッスンをしながら、学んでいってもらえばいい」と、気がついたのです。
それでも、1年半ぐらいはかかりますが・・・
こんな感じで講師養成講座を、地元で開催していた所
ありがたいことに、遠方からも「習いたい」といっていただけるようになりました。
そこでまず、名古屋で講師養成講座を開くことにしました。
わたしは愛知県在住なので、名古屋で教室を開くといっても、簡単なことと思われるかもしれません。
ですが、わたしが住んでいるのは静岡県よりなので、名古屋って遠いんです。
それに、名古屋に行くって、田舎に住むわたしからしたら、大都会に行くイメージ。
そんなところで、教室をやるなんて、めちゃくちゃ不安だったし、誰も来てくれないんじゃないのかなって、思っていました。
それでも、最初2人の方が来てくださいました。
2人でも、とってもありがたかったな~。
それから少しづつ受講生さんが増えていって、千葉県や京都府から通ってくださる方がいらっしゃったんです。
すごくびっくりしたし、本当に本当にありがたかったです。
でも、交通費や時間を使ってわざわざ来ていただくことに、どこか申し訳ない気がしていたんですよね。
なので、わたしが行きます!と、大阪と東京で講師養成講座を開催することにしました。
地元、名古屋、大阪、東京で、講師養成講座を受講してくださった方々が、認定講師になってくださり、2019年には認定講師が30人以上になりました。
せっかく認定講師さんになっていただいたのだったら、活躍してもらいたい。
でも、田舎の誰だかわからないおばさんが出した認定では、本当に技術と知識を持っているのに、信用もなく認めてもらえない、知ってもらえない。
どうすればいいのか、と考えて、協会組織にすることにしました。
実は、協会を作ることはもっと以前から人に勧められていました。
でも、「作ったらいろいろめんどくさい。」と、避けていたのです。
今思えば、会社組織にすることに、「いやいや、わたしそこまでじゃないし。わたしには無理だし。」と、逃げていたのかもしれません。
でも、認定講師さんが30人以上にもなって、「このままでは、みなさんに申し訳ない。わたしでお役に立てることなら、なんでもしよう。」と思って、覚悟を決め
2020年4月(一社)日本紙バンドクラフト協会を設立しました。
ありがたいことに、認定講師さんも徐々に増えていき、2022年12月現在、50人の認定講師さんが全国で活躍しています。
また2022年7月には、初の単独著書「基本の編み方で作る はじめての紙バンド」(日本ヴォーグ社)を出版させていただきました。
これからも、たくさんの方に、
「紙バンドクラフトって楽しいよ。」
「どんな方でも楽しめるよ。」
を、お伝えしたいと思っています。
そして、わたしでお役に立てることならさせてただこうと思い、感謝の気持ちを大切にして日々活動しています。
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