クラフトバンド で輪編みを編む3つのポイント
クラフトバンド で、大きな作品を作ったり、12本どりでかごやバッグを作る時、輪編みで編むことが多いです。
輪編みは、はじめに輪の大きさ(作品の外回りの大きさ)を決めてしまうので、途中ですぼまったり、広がったりすることなく、誰にでも簡単にきれいな作品を作ることができます。
なので、初心者さんにオススメの編み方です。
でも、経験者さんの中には、「輪編みは苦手」「輪編みだときれいに編めない」とおっしゃる方もいます。
今日は、輪編みがストレスなく編めるようになる方法をお伝えします。
輪編みの編み方の基本 その1:輪の作り方
輪編みの基本は、その作品の外回りの長さを決めて、同じ大きさの輪を作り、それを編み入れることで、その作品の側面を整った形にすることです。
つまり、側面の大きさにあった同じ大きさの輪が作れるかどうかが重要です。
本などによっては、最初から、“〇〇cmに編みひもをカットして、1.5cmののり代で輪を作る”と、書いてあるものもあります。
こうすれば、同じ大きさの輪は作れるには作れますが、その輪の大きさが作りたいものにあっているかどうかは、また別の話になります。
クラフトバンド はメーカーによって太さが違います。
また、作り方、作る人によって、底の大きさが変わってきます。
つまり、本で使われている材料と同じものを使って、その作品をデザインした作家さんと同じ大きさの底を作らないと、編み入れる輪の大きさが合わなくなってしまうということなのです。
それでは、どうしたらいいのでしょうか?
本などに、“〇〇cmに編みひもをカットして、1.5cmののり代で輪を作る”と、書いてあっても、実際に編んでみることをお勧めします。
もちろん書いてなくても、まずは洗濯バサミで編みひもをとめて、1周編んでみましょう。
1周編むと、最初と最後に重なりができます。
その重なりの先端部分に、鉛筆などで線をひいて印をつけます。
このように、重なりの先端部分に印をつけてください。
印をつけたら、一度その編みひもを本体から外し、他の編みひも全てに同じ長さの印をつけます。
クラフトバンド 輪編みの印をつける時に注意することが2つあります
1つ目は、印と反対側から合わせること
同じ大きさの輪を作りたいので、のりしろの部分を揃えて印をつけるのではなく、印と反対側から合わせるということです。
のりしろ部分を揃えてしまうと、編みひものカットの長さのズレが、輪の大きさの違いになってしまいます。
上の写真の場合、向かって左側のバンドの端に印がついています。
そのため、向かって右側を合わせて、印をつけるようにしています。
2つ目は基準にするクラフトバンド を1本にすること
先程の上の写真を見ていただくと、基準になる紙バンド(クラフトバンド )が机にマスキングテープで貼られています。
このように、基準になる紙バンド(クラフトバンド )を決めて、それに合わせて全ての紙バンドに印をつけると、紙バンド全部に同じ長さの印がつきます。
輪の大きさが一定にならない、といわれる方は、色々なバンドを基準にされていることが多いです。
このようにして、同じ長さの所に印をつけたら、その線に合わせて、のり付けをし、同じ大きさの輪を作ります。
クラフトバンド 輪編みの基本 その2:輪の編み入れ方
輪ができたら、本体に編みいれていきます。
このように、輪の中にたてひもを全て入れます。
のりしろをたてひもに隠れる位置へ持っていき、洗濯バサミで止めます。
その後、1本飛ばしで、たてひもを輪から引き出します。
これを繰り返して、2段目3段目と続けていくことで側面が編めていきます。
クラフトバンド で同じ大きさの輪を作ったはずなのに・・・
作った輪を編み入れていくと、きつく感じることがあったり、ぶかぶかでゆるく感じることがあります。
はじめに、同じ大きさの輪を作ったはずなのに、なぜそうなってしまうのでしょうか?
多くの場合は、編んでいく過程でそう感じるだけ
編んでいる途中で上の写真のように、編みひもが、ぶかぶかしてゆるく余っているように感じることがあります。
この時に、長さを間違えたのかも、と思って短くしてしまうと、きれいな仕上がりになりません。
というのも、同じ大きさの輪を作っているので、ゆるく余っているような感じがするだけで、実際は余っていないからです。
ゆるく余ってしまう原因のほとんどは、たてひもが内側に丸まっているから。
内側に丸まっているので、その編みひもが最上段の時にゆるく感じてしまうのです。
でも、そのまま編み進めていくと、他の段のバンドのように落ち着くことがほとんどです。
本当にクラフトバンドの長さが違っている場合はどうしたらいいのか
とはいうものの、レッスンをしていると、“なぜか1本だけ本当に短い(長い)”ということがたまにあります。
そういう場合、途中で長さを調節するときれいに仕上がりません。
では、どうしたらいいのでしょうか?
1〜2本だけ、長さが違ってしまっている場合は、まず、編み入れてあるままで大丈夫なので、そのバンドののりづけ部分を外します。
そして、残りのバンドを全て編み入れ、縁の始末までします。
縁の始末をすれば、かごやバッグの形は整っているので、それに合わせて長さが違ってしまっていたバンドをのり付けし直します。
この方法で直せば、きれいに仕上げることができます。
上の写真の作品は、下から7段目の紙バンドの輪が少し小さかったため、8段目以降の輪が少し余ったようになっていました。
なので、下から7段目の編みひもののり付けを外し、そのまま編み進めたら、下の写真のように整った形になりました。
この後、縁の始末をして、7段目の編みひもをのり付けし直しました。
受講生さんは、「輪の大きさを作り間違えてしまったかも。小さくしたほうがいいですか?」とおっしゃっていたのですが、わたしがそんなことはないと思って、そのまま編み進めるようにお伝えしました。
やはり、輪は同じ大きさでできていたので、最終的に整った形のかごバッグができました。
クラフトバンドの輪編みが苦手、うまくできないという方へ
輪編みで整った作品を作るためには
- 実際に編んで輪の大きさを決める
- 輪を作るときの基準は1つ
- 編み入れている途中で輪の大きさを変えない
この3点に気をつけていただければ、輪編みで整った作品が作れるようになります。
試してみてくださいね。