考えることは大切だけど、考えないことが大切な時もある

こんにちは。一般社団法人日本紙バンドクラフト協会代表理事 村上秀美です。

かわいい紙バンド作品を“かんたん♪ シンプル”な編み方で作る方法をお伝えしています。

わたしは普段、「考えられる力をつけることが大切」と、お伝えしています。

その一方で、考えられることと、考えるべきではない時に考えることは別、だとも思っています。

村上

少し、言い回しが難しいと思うので、説明しますね。

鉄線(クレマチス)編みで、作品を作る時に、1つの法則をお伝えしています。

この法則にしたがってそのまま編んでいくと、鉄線(クレマチス)編みの作品ができていきます。

でも途中で

「あれ?ここ、おかしいかも?」

と、自己流で考えだして、戻ったりあれこれ触ってしまうと、わからなくなってしまいます。

実はコレ、器用な方がやりがちです。

器用な方、手芸が得意な方は、知識や考える力があるので、自分で考えてしまいます。

でも、お伝えした法則がしっかり身についていない状態で考えてしまうと、わからなくなってしまうんですね。

これが考えるべきではない時に考えてしまっている状態です。

法則がしっかり身につくまでは、その法則通りにやることが上達の近道です。

先日のレッスンでも、すんなり鉄線(クレマチス)編みの課題を編み上げてしまった方がいました。

他の受講生さんが

「え〜!すごく早い!!どうしてそんなに早くできたの?」

と聞くと、その方は

「余分なことは考えずに、先生に言われた法則をぶつぶつ言いながら繰り返してただけだよ。」

と、答えていました。

村上

もちろん、理解の早さや編むスピードは人それぞれ。

早いことがいいわけではありません。

ご自身のペースで大丈夫ですよ。

考える力はとても大切。

ただ、しっかり理解できるまではあれこれ考えずに、まずは言われた通りやってみるということも同じくらい大切です。