研究科で学ぶこと

トリリアムメソッド(R)アカデミーは、すべてのカリキュラムが終了した後でも、続けて通うことができる研究科があります。

研究科では、自分の作りたいものを作ってもいいし、わたしのレシピから好きなものを選んで作ってもいいし、今までの復習をしてもよく、各自が好きなように時間を使っています。

この日、研究科に参加されたAさん。

ふた付きの丸いものを作りたいというご希望でした。

「自分では、なかなか丸底を復習することがないので、復習しながら、ふたの作り方を学びたい。」

ということだったので、本体(土台)部分はご自身でレシピ(カットサイズ)を考えて、丸い底を作る手順の復習をしながら、作っていきました。

クラフトバンド 丸底かご

編みにくそうにされていたので

「編みにくくない?」

と聞いてみると

「編みにくいです!」

というお返事。

なので、編みにくい理由と、改善点もお伝えしました。

そして、同時に作っていた この作品。

クラフトバンド 丸底かご

これも編みにくそうだったので、同様にその原因と改善方法をお伝えしました。

紙バンドの作品って、基本、立ち上がっているバンドに横向きのバンドを編みいれていきます。

パッと見ただけでは、同じように見えるのですが、実は

  • 縦ひもと横ひもの関係
  • 縦ひも同士の間隔

などで、編みやすさが全く変わります。

編みやすさが変わるということは、きれいにできあがるのか、ちょっと残念な仕上がりになるのかも変わるということです。

クラフトバンド 底の作り方

自分一人で作っていると、「なんだか編みにくいなぁ〜 どうしてかなぁ?」と思いながらも、それが編みひも同士の関係が理由であるとは、なかなか気づけません。

そうなると、ちょっと作りにくいけど、こういうものだと思って、レッスン課題として生徒さんに作ってもらうということになると思います。

先生が作りにくいものでは、生徒さんはもっと難しく感じてしまいますよね。

そしてできあがった作品は、少し残念な作品になってしまうかもしれません。

自分でいくつもの作品を作って、問題点を考え、少しづつ改善していくということもできます。

わたしは、誰かに紙バンドを教わったわけではないので、大量の作品を作りながら、問題点を探し、考え、少しづつ改善していきました。

なので、かなりの時間と労力がかかりました。

自分と同じ苦労を認定講師さんたちにしてもらいたくはないので、Aさんのように研究科に参加して学ぼうという向上心のある方には、どんどんお伝えしています。