華編みは、〇〇先生しかしちゃいけないと思ってました ゴッドアイの丸かごは、資格を取らないと作ってはいけないと思っていました

こんにちは。一般社団法人日本紙バンドクラフト協会 代表理事 村上秀美です。

みんなで気持ちよく紙バンドを楽しんでいくために、多くの人が思ってるけど、言えないこと、言っちゃいます!

タイトルに書いた

「私、華編みは〇〇先生が考えたもので、〇〇先生しかしちゃいけないと思ってました。」

この言葉は、実際にトリリアムメソッド(R)認定講師さんから言われた言葉です。

でも、全くの勘違い。

六つ目華編みは、古くから竹や藤など様々な素材で作るかごに取り入れられてきた編み方です。

もちろん、誰が作っても良いんです。

六つ目華編みのバッグ

わたしが紙バンドを始めたのは15年以上前。

紙バンド人口も少なかったし、ネット社会も発達していなかったので本でしか情報を得られませんでした。

だから、他の人がどんな作品を作ってるかなんて、知ることもできなかったんです。

それから少しづつ、ブログで発信する人が増えてきて、だんだんいろいろな人の作品を見られるようになりました。

ここ数年で紙バンド人口もぐっと増えました。

それに加えて、ブログよりもっと手軽に、誰でも自分の作品を見てもらえるインスタグラムに作品を載せる人も増えてきました。

おかげで、いろいろな人の作品が見られるようになりましたね。

でも反面、勘違いも多くなったような気がします。

特に、紙バンド歴が浅い方達。

冒頭のうちの認定講師さんのようなことを思っている方も多いんじゃないのかな。

そんな勘違いについてお話しします。

例えば、ゴッドアイのかご。

ゴッドアイは、小升結びとも言われて古くから植物で作るかごなどにも使われています。

ネイティブアメリカンに伝わる魔除けの結び方とも言われています。

わたしが一番最初に知ったのは、2006年発行のこちらの本です。

2017年発行のこの本の表紙にも出ていますね。

他にも、ゴッドアイのかごはいろいろなエコクラフト関連の本に出てきます。

どの本にも作り方が出ていますが、2013年発行のこの本に載っている丸かごが、手のひらサイズでかわいいかも^^

そして、むつめ巻き編みも一般的な編み方ですよね。

この本の表紙になっているむつめ巻きのページには

“昔からある伝統的な手法の六つ目巻き。

手芸として楽しめるのも、エコクラフトの柔軟性があればこそです。”

と書いてあります。

でね、こんなふうに昔の本を紹介して、わたしが何を伝えたいかというと・・・

紙バンドを楽しむ人って比較的マナーがいい人が多いと思います。

だから、パクリとかに対して厳しいですよね。

なので、認定やディプロマ、ライセンスという形で、人の作品を作らせてもらう、教える権利をもらうという形がインスタを中心に広がっています。

その制度については、やっている人たちが良ければ、それでいいと思います。

でも、注意して欲しいのが

【その仲間に入っていない他の人が、それを作ることがいけないことだ】という風潮。

このゴッドアイのカゴも、認定を取らないと作ってはいけないと思っている人がたくさんいるのではないのでしょうか?

そんなことないんですよ。

古来から世界中で作られているカゴです。

誰が作ってもいいんです。

クラフトバンド講師養成講座

少し前、よくある 〇〇警察っていうのと同じようなことが起きました。

トリリアムメソッド(R)認定講師さんが過去作品をネット上にあげたら

「それはどうやって作ってるんですか? 〇〇さんのと一緒ですか?」

って、ダイレクトメッセージが来たそうです。

偵察のような感じだったそう。

どうやって作てるって聞かれても、見ず知らずの人に教えられませんよねぇ・・・

だいいち、〇〇さんがどうやって作ってるかもわからないし。

だけど、作れる人が作れば、同じようなものができて当然です。

石畳み編みや花結びなどは、誰が作っても同じような形、コマ数になりますよね。

世紀の大発見のような編み方でない限り、ちょっと考えれば、だれでも作れます。

だから、自分で作れる人に “作るな” “それは真似です”というのは、違うんじゃないのかな、と思うんです。

もちろん、作れない人は、作れる人に教えてもらって、ディプロマやライセンスとして権利を買うというのは、いいと思います。

作れないんだもん。

教えてもらったほうが断然早いですよね^^

でも、同じようなものが他の人にも作れるというのは、すごく変わっている大発明の編み方ではないということ。

だから、同じような作品ができて当然だし、それを真似だって一概に決めつけるのはどうなのかな?って思うんです。

そんなことばかり流行ってしまうと、何を作るのにも、誰かの許可が必要になって、どんどん自由がきかなくなって、辛く苦しい思いをするのは、紙バンドを楽しんでいるわたしたちクラフター全員です。

そんなふうになっては悲しいので、誤解してる人、知らない人に真実を知ってもらう必要があると思って、勇気を持ってお伝えしています。

クラフトバンド かご

デザインのパクリをしていいって言ってるわけではありません。

デザインの独自性が高いものは、やはりその作家さんのデザインとして尊重するべきだと思います。

他の人の作品や本を見て作ったのに、自分が考えたような発信は、よくないです。

ただ

  • 一般的な編み方やデザイン
  • ちょっと考えたら、できる人はできる編み方
  • 古来からあるもの

を、仲間内以外の人は作ってはいけないという風潮はよくないんじゃないのかな、と思って警鐘を鳴らしたいんです。

これからも多くの人が

【自分で作りたいものを作って、気持ちよく紙バンドを楽しめるといいな〜】

と思って、事実を伝えさせていただきました。

誰かに遠慮することも、誰かに許可をもらうことも、必要ないんです。

マナーを守って、自由に、好きなものを作って、紙バンドを楽しみましょ〜♡

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