紙バンド(クラフトバンド )をきれいに作りたい方がやりがちな勘違い その1 すき間ができる

わたしのところに紙バンド(クラフトバンド )を習いに来てくださる方は、対面レッスンでも通信講座でも、「きれいに作りたい」という意識が高い方が多いです。

でもきれいに作りたいという思いが強すぎて、勘違いしてしまっている方も多いです。

今日はそのうちの1つをお伝えします。

クラフトバンドで作品を作ると底と側面の間ににすき間ができるんです

こう言われる方はすごく多いです。

ここのすき間のことですね。

クラフトバンド かご

クラフトバンドで編む時に底と側面の間にすき間ができるのは当然のこと

紙バンドクラフトで作っているのは“かご”なので、すき間があって当たり前なんです。

もちろん、無駄なすき間はなくした方がきれいなんですが、底と側面の間には、すき間ができて当然なんです。

それはどういうことかというと・・・

かごというのは、編んで作るものです。

編むというのは、互い違いに組み合わせていくこと。

毛糸のような柔らかいもので、互い違いで組んでいくと、パッと見のすき間は少なくなりますが、よく見てみると隙間はありますよね。

竹や藤などのような硬いもので編む場合、しならない分そのものの厚みがそのまま影響してきます。

つまり、編んで作る以上、厚みの影響を0にすることは物理的に無理な話なのです。

この説明をすると、初心者の方は、「そうなんですね~、あいてていいんですね。」って納得してくれて、きれいに編めます。

でも「きれいに編みたい」と思ってる人ほど、納得できないのかな?、強めに編んでしまって結局はきれいに仕上がらないという結果になります。

すき間が気になるようでしたら、編まずに作る、つまり面どうしを接着させて作ってください。

クラフトバンド作品の底と側面の間に隙間ができる原因は大きく2つ

すき間ができる理由は大きく分けて2つあります。

1つづつ説明していきますね。

側面の長さが足りないからすき間ができる

この写真、なんだか、縦ひもがぐしゃってしちゃって、バンドも作品もかわいそうな感じがしませんか?

これね、“底にすき間ができてはいけない”と、勘違いしている方がよくやることです。

すきまをなくそうと、きつく編み過ぎています。

勘違いしているみなさん、その編み方ですき間はなくなりましたか?

なくなりませんよね? あいてますよね?

それはどうしてでしょうか?

こうなってしまうのは、底の周囲の長さより編みひもの長さが短いから。

「すきまを開かせないように」という気持ちできつく編み過ぎてしまい、側面の編みひもの長さが、底を一周した長さより短くなってしまっているのです。

つまり、輪が小さすぎて最下段のバンドが下まできっちりさがらず、結果としてすき間ができてしまっているのです。

昔の洋服が、なぜか(笑)入らない、ということを考えていただけるとわかりやすいと思います。

クラフトバンド 輪編み

きつすぎる方はすごく多いです。

トリリアムメソッド®アカデミーのレッスンでも「すき間があく」とおっしゃる受講生さんに、「ゆるく編んでみたら」とアドバイスしたら、「いつもより緩く編んでるのに、すき間がなくなった!」と驚かれました。

“いつもすき間があく”“すき間が気になる”という方は、一度緩めに編んでみてはいかがでしょうか?

底を立ち上げる時、立ち上げ場所が内側すぎて、すき間ができる

底ができた後、立ち上げる時に定規などをあてる方も多いと思います。

その時に、どこへ定規を当てていますか?

底部分の一番端のバンドと、立ち上がるバンドとの関係は、写真のAのように立ち上がるバンドが下側に来る場合と、Bのようにその逆となる場合があります。

底のバンドにぴったり定規をあてると、Bのバンドはその定規の位置で立ち上がります。

ところがAのバンドは、厚み分、少し外側で立ち上がります。

この写真のように、本当にわずかな差なんですけどね。

でもそのわずかな差が、編んでみると隙間ができる原因となります。

気になる方は、この隙間が気になるのではないでしょうか?

この場合は、先ほどの写真のBにあたる縦ひもを少し外側で立ち上げると隙間が少なくなります。

ポールが何本も立っている間を通るときに、そのポールが直線上なら比較的まっすぐ進めますが、直線になっていないと、うねうねして進むことになりますよね。

そんなイメージだと思っていただけるとわかりやすいのかな、と思います。

それでも、すき間はあきますよ。

最初にお伝えした通り、「編む」ということをしているので、必ずすき間はあきますので。

クラフトバンド作品の底と側面の間にすき間があいてもいい

クラフトバンドで作品を作った時、底と側面の間にすき間があいても大丈夫と感じていただけたでしょうか?

のべ10,000人以上の方にクラフトバンドをお伝えしてきて、すき間が開くことを気にされている方が、本当に多いです。

でも、「すき間があく理由がある」ということがわかると、ほとんどの方は、「いいんですね」とおっしゃってくださいます。

そして、無理に詰めるたり、きつくすることをしなくなるので、きれいな作品に仕上がることにつながっています。

自己流で編んでいると、間違った思い込みをしていて、その思い込みが「なんだかきれいに仕上がらない」「納得がいかない」原因に、気づかないうちにっているかもしれません。

そんな時は、そうなってしまう原因の「理由まで」きちんと教えてくれる人に教えてもらうと、モヤモヤがスッキリして、きれいな作品が作れるようになるのではないのかな、と思います。

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