紙バンド輪編みの継ぎ目どこまで隠す?クラフトバンド作品を“きれい”に見せるコツ

こんにちは。一般社団法人日本紙バンドクラフト協会代表理事 村上秀美です。

かわいい紙バンド作品を“かんたん♪ シンプル”な編み方で作る方法をお伝えしています。

輪編みの時や、1段1段ボンドをつけて編む時、のりしろの部分は、どうしてますか?

「輪編みの継ぎ目ってどこまで隠せばいいの?」

こんなふうによく聞かれます。

この記事では、そんな「継ぎ目を隠すこと」について、お話します。

紙バンド輪編みの継ぎ目は「外側から見えなければOK」

輪編みのつなぎ目の部分は、2か所できます。

わたしは、この繋ぎ目の外側になる部分(繋ぎ目2)を、縦ひもから見えないように隠しています。

隠しているにも関わらず

「輪編みの継ぎ目の部分は縦ひもに隠さなくていいんですか?」

と聞かれる事があります。

内側になる部分(繋ぎ目1)も、内側から見えないようにした方がいいのではないか?

という事だと思うのですが、わたしは外側から見えなければ十分だと思っています。

その理由は、内側からも見えないようにすると外側から見えて、美しくないからです。

繋ぎ目が外から見えている例1:クラフトバンドのバッグ

このバッグを見てください。

何か違和感を感じませんか?

わたしは、すごく気になって仕方がないんです。

なにが?という方のために…

この矢印のラインに沿って、編み目がボコってしてるの

気になりませんか?

これは、繋ぎ目の内側になる部分(最初の写真の繋ぎ目1の部分)が、縦ひもの外側にあります。

こうすることで、繋ぎ目(繋ぎ目1の部分)が内側からは見えなくなります。

でも、全体として見ると「ここに繋ぎ目がある」とわかってしまって、作品としてはあまり美しいとはいえません。

繋ぎ目が外から見えている例2:クラフトバンドのかご

これはカゴを作った時も同じです。

上の写真が、内側の繋ぎ目は、内側から見えている状態。

下側の写真が、内側の繋ぎ目が内側から見えないように表面に出ているもの。

下側の写真だけを見てみると

繋ぎ目がよくわかりますよね。

角度を変えてみてみましょう。

表面から繋ぎ目が見えてしまっています。

上の内側の繋ぎ目が内側から見えている状態、つまり繋ぎ目が表に出ていない方が、自然で美しい印象を受けませんか?

わたしは紙バンドを始めた頃から、この【表面に内側(繋ぎ目1)の繋ぎ目を隠す】ということはやっていませんでした。

通信講座の添削作品で、このような作品の作り方をしている方がいて、初めて知りました。

その作品を見ての第1印象は

「どうしてこの人は、繋ぎ目を全部見えるように出しちゃったんだろう?」

でした。

それぐらい、わたしの目には繋ぎ目がしっかり見えていたんです。

なのでわたしは、輪編みの繋ぎ目は表側に出さない、つまり外側からさえ見えなければOKだと思っています。

紙バンドの正解は、自分の感覚を大切に

ここまでお伝えしてきましたが、「わたしは違和感を感じる」という、あくまでわたし個人の考え方です。

実際に、表面に内側の繋ぎ目を持ってくるという作り方をしている方もいらっしゃると思います。

「内側から見ても美しく仕上げたい」と思う方のやり方も素敵です。

紙バンドって【こうしなくてはいけない】いう明確な正解がありません。

自分がきれいだな、と思うやり方こそが正解だと思います。

作品を見たときに「うん、素敵!」と感じられるかどうか。

それが、紙バンドを楽しむうえで一番大切なことだと思います。

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