紙バンド(クラフトバンド )をきれいに作りたい方がやりがちな勘違い その2
わたしのところに紙バンド(クラフトバンド )を習いに来てくださる方は、対面レッスンでも通信講座でも、「きれいに作りたい」という意識が高い方が多いです。
でもきれいに作りたいという思いが強すぎて、勘違いしてしまっている方も多いです。
そのうちの1つをお伝えします。
1段目にすき間があくという方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
ぎゅうぎゅうにつめ過ぎのパターン
「四角いものをきっちり四角に作りたい!」というお声をよく聞きます。
そういう方の作品を見せていただくと、角が丸くなっているわけではなく、四角くきれいに編めていることが多いのですが、パッと見た印象が四角くないことが多いです。
それはどういうことでしょうか?
まずはこちらの写真をみてください。
この2つのかごは、トリリアムメソッド (R)アカデミー受講生さんが、作られたものです。
左側のかごは、受講生さんが自分で「こうした方がいい」と思って作ったもの。
右側のかごは、レッスンを受講して改善点がわかり、それを意識して作ったものです。
パッと見た感じ、右側の緑色のものの方が四角く、かくっとした印象に見えませんか?
何が違うんでしょうか?
ちょっとわかりにくいですか?
では、ここに注目してみてください。
違いがわかりますでしょうか?
右側の緑色のものは、1段目の編みひもが底に対して垂直になっています。
それに対して、左側の紺色のものは、1段目の編みひもが底側に落ち込んで斜めになっています。
1つづつ見て見ましょう。
まずは、一番下の編みひもが、きちんと側面に垂直に立っているもの。
こちらは、一番下の段の編みひもが、斜めになって底の方へいってしまっています。
一番下の編みひもが、きちんと側面に垂直に立っている緑色のものの方が、全体的に角っとした印象に感じませんか?
それではどうして、一番下の段の編みひもが、斜めになって底の方へいってしまうのでしょうか?
それは、縁の始末をする時に、詰めすぎてしまっているんです。
「きっちり詰めなくては。」と思うあまり、詰めすぎて一番下の段の編みひもが斜めになってしまい、結果としてシャープな印象ではない、四角く感じないものになっていることが多いのです。
四角くシャープな印象ではないこと以外にも・・・
そして、そういう方が編んだ紙バンド(クラフトバンド )のかごは、たいていこんなふうに底がまるくなってます。
これは、以前紙バンドクラフト通信講座基礎コースを受講してくださった方の添削作品です。
もしかしたら、これだけでは、丸くなっているというのがわからないかもしれませんが、わたしが作ったものを見てみてください。
違いがわかりますでしょうか?
並べるとよりわかるかな?
左側の一色で作ったものが受講生さんの作品、右側の縁がピンクのかごがわたしが作ったものです。
この作品の側面を見てみると・・・
こんなふうに一色の受講生さんのかごは底が浮いています。
底が浮いているので、底が安定せず、座りが悪く、ガタガタしています。
本当にちょっとなんですけどね。
このちょっとの違いが、全体的に丸く見える原因のこともあります。
どれだけ角を四角くきれいに作っても、底が丸まって、側面が垂直に立っていなかったら四角のシャープさが失われてしまいます。
「四角いものをきれいに作りたい。」と、おっしゃる方でこうなってる方が本当に多いのですが、「そんなこと思ってもなかった!」ってご本人に自覚がないことが多いのでちょっと厄介です(笑)
四角いものを四角く作りたいと思ったら、ギュウギュウ押しすぎないように注意してくださいね。
誰でも作れる簡単なかごだからこそ、ちょっとしたことが大きな差になって現れます。
そして、基本ができていないと大きなものや、手の込んだものを作ろうと思った時に、うまくできないのは簡単に想像できますよね。
学校の勉強でも、建物でも、なんでも基礎が大切です。
トリリアムメソッド (R)アカデミーでも、基礎を大切にしています。
紙バンドの基本からきちんと学んで、自分が満足できるかごを作れるようになりたい方は、トリリアムメソッド (R)アカデミーでお待ちしています。
日本紙バンドクラフト協会トリリアムメソッド(R)アカデミーは
基礎から紙バンドを学べる唯一のスクールです。
きれいに作るためのコツから教え方まで、基礎からていねいに学ぶので
自信を持って、講師活動ができます。