側面を編んだ時にクラフトバンドが足りなくなる理由と対応方法
こんにちは。一般社団法人日本紙バンドクラフト協会代表理事 村上秀美です。
かわいい紙バンド作品を“かんたん♪ シンプル”な編み方で作る方法をお伝えしています。
ちゃんとカットしたはずなのに、側面を編むとなぜかバンドが足りない、という経験ありませんか?
市販の本を見て紙バンドクラフトを作った時、
「本のとおりにカットして、作ってるのに側面を編んでみたらバンドが足りなくなっちゃった」
「本に書いてある大きさより全体的に大きくなっちゃった」
ということ、ありませんか?
何度測ってもカットサイズの長さはあっているのに
「私の編み方が悪かったのかな?」
と、思ってしまいますよね。

実はそうなってしまう原因は、紙バンドの厚さ(幅)にあります。
今回は、側面の紙バンドが足りなくなってしまう理由とその対応方法をお伝えします。
側面を編んだ時にクラフトバンドが足りなくなるのは、バンドの厚み(幅)が原因
紙バンドの厚み(幅)は、メーカーなどによって微妙に違います。
同じメーカーでも、色やロットで変わることもあります。
クラフトバンドの厚み(幅)って、そんなに違うの?
1つのお店でしか、紙バンドを購入したことがない方は、自分が購入したバンドと他店のバンドで厚みが違うと言われても、比べられないので少し疑問に思うかもしれません。
でも実際のところ、紙バンドのメーカーはいくつかあって、幅が少しづつ違うのです。
手元にあるものの幅を実際に測ってみました。

これは約13ミリ。

これは、14ミリ。

これは15ミリです。

これは15.5ミリぐらいありました。
こんな風に少しずつ幅が違うんです。
「でも違うと言っても、1、2ミリぐらいの違いですよね?
それが、側面のバンドが足りなくなることに関係するの?』
と思うかもしれません。
1、2mmの違いが、「編みひもが足りない」となる理由
1、2mmの違いが、「編みひもが足りない」となる理由をお伝えしますね。
紙バンドで底を作る時、こんなふうにバンドを並べます。

この場合、9本のバンドが並んでいますね。

1本13mmのバンドを使った場合と、14mmのバンドを使った場合では、9本並べた時に、約1cmの差が出ます。

片側で1cmの差なのですが、紙バンドは側面を一周ぐるりと編みます。
ということは、反対側も1cmの差が出ます。

つまり、立ち上げ後、底の周りの側面をぐるりと一周編むと、2cmの違いができてしまいます。
その結果、カットサイズはあっているのに、編んでみると足りないっていうことが起こってしまうんです。

「カットしたクラフトバンドが足りない」とならないためにできる3つのこと
「書いてあるとおりカットしたのに編んでみたら、バンドが足りなかった」となってしまうと、カットしたバンドが無駄になってしまって悲しいですよね。
そうならないためにできる3つのことがあります。
悲しい思いをしないために、3つのことを気をつけてみてくださいね。
1:同じ厚み(幅)の紙バンドを準備する
たいていの本には、その本で使われているバンドの厚み(幅)が記載されていることが多いです。
なので、ご自身が使う紙バンドの厚みを確認してみましょう。
本など作りたいものと同じ厚みの紙バンドを準備すれば、過不足なく作ることができます。
2:紙バンドの厚み(幅)を調整する
とはいえ、本に使われているバンドの厚みと、自分が使おうとしているバンドの厚みが同じでないことも多いです。
そんな時は、使う紙バンドを調整して使うことができます。
自分が使うバンドの方が細い場合
厚み(幅)をチェックしてみて、自分が使うバンドの方が細い場合、バンドが足りなくなることはないです。
ただし細い分、出来上がりサイズが、小さくなります。
自分が使うバンドの方が太い場合
自分が使うバンドの方が太い場合は、そのままカットすると、編みひもが足りなくなることがあるので、注意が必要です。
そういう場合は、底のバンドのカットサイズを少し変えるといいです。
例えば、底部分のカットサイズが12本どりの場合は、10本どりにするというような感じです。
ただ
- どれぐらい太さに違いがあるのか(1mmなのか2mmなのか)
- 12本どりそのまま使うのか、8本どりなどにさいて使うのか
などの条件によって、1本どり分細くするという場合もあります。
条件の組み合わせが無数にあるので、一概にこうすれば、ということはお伝えできません。
(ケースバイケースで、その場で考える必要があります。)
見本通りのサイズに作りたい場合は、ご自身でいろいろ試してみてくださいね。
ただこれは、結構な経験が必要で、初心者さんには難しいと感じられるかもしれません。
次にかんたんな方法をお伝えしますね。

3:紙バンドを全てカットするのでなく、作りながらカットする
紙バンドで何か作ろうと思った時、パーツ分全てをカットしてから作り始めていませんか?
実はそれ、紙バンドが無駄になってしまうことが多いんです。
なので、わたしはパーツごとに分けてカットして編むことをお勧めします。
この方法の場合、バンドの太さはあまり気にせずカットして大丈夫です。
例えば、まずは底の部分のバンドをカットして底の部分を編みます。
次に、側面の編みひもをカットするのですが、書かれている必要本数(例えば8本など)を全てカットはしません。
まずは1本だけカットサイズ通りカットしてみて、それで編んでみます。
編んでみて、バンドの長さが足りていれば、残りの7本も同じサイズでカットして大丈夫です。
バンドの長さが足りなければ、必要な長さを測って、それを元のカットサイズに足してカットしてみましょう。

紙バンドを一人で作っていたり、始めたばかりだと、いろいろうまくいかないことや疑問が出てきますよね。
そんな方に、紙バンドが上達するためのヒントをプレゼントしています。
よかったら、受け取ってくださいね。