クラフトバンドが編んだ時に足りなくなる原因は紙バンドの幅の違いかも?

こんにちは。
一般社団法人日本紙バンドクラフト協会代表理事 村上秀美です。
かわいい紙バンド作品を“かんたん♪ シンプル”な編み方で作る方法をお伝えしています。

本のとおりにカットして作ったはずなのに、側面を編んだらバンドが足りない…

完成したら本に書いてあるサイズよりも、なんだか全体が大きくなっちゃった。
そんな経験、ありませんか?
何度測ってもカットサイズはあってるのに…

もしかして、私の編み方が悪いのかな?
なんて思ってしまいますよね。
実はその原因——紙バンドの“幅(太さ)”の違いかもしれません。
今回は、側面の紙バンドが足りなくなってしまう理由とその対応方法をお伝えします。

- 1. 側面を編んだ時にクラフトバンドが足りなくなるのは、バンドの幅(太さ)が原因
- 1.1. クラフトバンドの幅(太さ)は、メーカーや色によって違います
- 1.2. 1〜2mmの違いが、「編みひもが足りない!」になる理由
- 1.3. 実際のところ、どれぐらい差が出るの?
- 2. 「カットしたクラフトバンドが足りない」とならないためにできる3つのこと
- 2.1. 1:紙バンドの幅(太さ)をチェックしましょう
- 2.2. 2:紙バンドの幅(太さ)を調整する(ちょっと上級者向け)
- 2.2.1. 自分が使うバンドの方が細い場合
- 2.2.2. 自分が使うバンドの方が太い場合
- 2.3. 3:紙バンドを最初から全てカットするのでなく、「作りながらカット」する
- 3. まとめ:クラフトバンドの幅を知れば、作品づくりがもっと楽しくなる♪
側面を編んだ時にクラフトバンドが足りなくなるのは、バンドの幅(太さ)が原因
クラフトバンドの幅(太さ)は、メーカーや色によって違います
紙バンド(エコクラフトバンド)は、100円ショップや手芸店、ホームセンター、ネットショップなど、いろんな場所で買えます。
1つのお店でしか、紙バンドを購入したことがない方は、自分が購入したバンドと他店のバンドで幅(太さ)が違うと言われても、比べられないので少し疑問に思うかもしれません。
でも実は、紙バンドのメーカーはいくつかあって、メーカーによって幅が少しずつ違うんです。
しかも、同じメーカーの中でも色やロット(生産時期)によっても差があることも!

手元にあるバンドを測ってみました。

↑これは約13ミリ。

↑これは、14ミリ。
ハマナカ社の「エコクラフト®️」は14ミリが多いです。

↑これは15ミリです。

↑これは15.5ミリぐらいありました。
こんな風に少しずつ幅が違うんです。

違うと言っても、1〜2ミリぐらいの違いですよね?
それで側面のバンドが足りなくなっちゃうんですか?

そうなんです!
たった1〜2mmの差ですが、作品になると意外に大きな影響が出るんですよ。
1〜2mmの違いが、「編みひもが足りない!」になる理由
たった1〜2mmの違いが、「編みひもが足りない」となる理由をお伝えしますね。
紙バンドで底を作る時は、こんなふうにバンドを並べます。

例えば、今回9本のバンドが並んでいますね。

- 1本が14mm幅のバンドを使った場合→ 14mm × 9本 = 126mm
- 1本が15mm幅のバンドを使った場合→ 15mm × 9本 = 135mm
たった1mm違うだけで、並べたときに約1cmの差が出ます。

片側で1cmの差なのですが、紙バンドは側面を一周ぐるりと編みます。
ということは、反対側でも1cmの差が出ます。

つまり、立ち上げ後、底の周りの側面をぐるりと一周編むと、2cmの違いができてしまいます。
その結果
「カットしたバンドの長さはあっているのに、編んでみると足りない」
ということが起こってしまうんですね。
実際のところ、どれぐらい差が出るの?
では実際に、受講生さんが編んでくださったものでどれくらいの違いが出るかを見てみてください。

左側の紺色がベースの作品は、幅が15mmの紙バンドを使って
右側の緑色がベースの作品は、幅が16mmの紙バンドを使って
同じものを作ったそうです。
高さが違いますよね。

バンドの幅(太さ)が太いもので編むと、高さも高くなります。
また、右側の作品の方が、横幅が小さく見えませんか?
紙バンドの幅が太く、側面のバンドが足りなくなってしまったため、無理にひっぱって編んだからです。
それは、両端の縦ひもがグシャっとしていることからも見てとれます。


太い紙バンドを使って、編みひもが足りなくなってしまった時に、なんとかして1周編もうと無理やりきつく編んでしまうと、このようになってしまいます。
「カットしたクラフトバンドが足りない」とならないためにできる3つのこと
「書いてあるとおりカットしたのに編んでみたら、バンドが足りなかった」となってしまうと、カットしたバンドが無駄になってしまって悲しいですよね。
そうならないためにできることが3つあります。

悲しい思いをしないために、次のことを気をつけてみてくださいね。
1:紙バンドの幅(太さ)をチェックしましょう
まずは、ご自身が使う紙バンドの幅を確認してみましょう。
たいていの本には、その本で使われているバンドの厚み(幅)が記載されています。
本と同じ厚みの紙バンドを準備すれば、過不足なく作ることができます。
例えば、本で使われている紙バンドが14mmの場合
使う紙バンドが
- 14mmより細い → 本のカットサイズ通りでOK
- 14mmより太い →本のカットサイズでは、 側面のバンドが足りなくなる可能性あり
ということになります。

少し面倒かもしれないけど、この一手間で、材料を無駄にすることを防げるので、確認してみましょう。
2:紙バンドの幅(太さ)を調整する(ちょっと上級者向け)
本に使われているバンドの厚みと、自分が使おうとしているバンドの厚みが同じでない時は、使う紙バンドを調整できます。

少し手間がかかるので、紙バンドになれている方におすすめの方法です。
自分が使うバンドの方が細い場合
紙バンドの幅(太さ)をチェックしてみて、自分が使うバンドの方が本よりも細い場合、バンドが足りなくなることはないです。
調整することなく、そのまま作って大丈夫です。

ただし細い分、出来上がりサイズが、小さくなります。
自分が使うバンドの方が太い場合
自分が使うバンドの方が太い場合は、そのままカットすると、編みひもが足りなくなることがあるので、注意が必要です。
そういう場合は、底のバンドのカットサイズを、本のカットサイズよりも細くします。
例えば、本で使用している紙バンドが14mm、自分が使うバンドが14mmよりも太い場合
12本どりと本に書いてあっても、実際は11本どりに割いて使うということです。
ただこれは
- どれぐらいバンドの太さに違いがあるのか(1mmなのか2mmなのか)
- 元のカットサイズが12本どりなのか、8本どりなのか
などの条件によって、微妙に調節する必要があります。
条件の組み合わせが無数にあるので、「この場合は、1本分減らす」というような明確な法則はありません。

そのときの状況を見ながら、ちょうどいいところを探してみましょう。
見本通りのサイズに作りたい場合は、ご自身で太さを計って確認しながら、やってみてくださいね。
ただこれは、結構な経験が必要で、初心者さんには難しいと感じられるかもしれません。
次にかんたんな方法をお伝えしますね。

3:紙バンドを最初から全てカットするのでなく、「作りながらカット」する
何か作ろうと思った時、パーツ分全ての紙バンドをカットしてから作り始めていませんか?
実はそれだと、途中で足りなくなったときに修正ができないんです。
そのため、カットした紙バンドが使えず、無駄になってしまった、という経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
おすすめは、少しずつカットして編んでいく方法。

特に輪編みの時は、この方法がおすすめ!
- まずは底の部分のバンドをカットして底の部分を編む
- 底ができたら、側面用のバンドを1本だけカットサイズ通りカットして試し編み
- バンドの長さがちょうどよければ、残りも同じサイズでカット
- 足りなければ、必要な長さを足して残りをカット(のりしろ分を取ることを忘れないでくださいね。)
この方法なら、バンドの太さをあまり気にすることなく、カットして大丈夫です。
ここまでの説明は、輪編みで編む場合の長さの調節の仕方です。

追いかけ編みの場合を説明しますね。
追いかけ編みの場合は、カットサイズ通りにカットして編み進めます。
途中で足りなくなってしまったら、本体1周の長さを計り、残りの必要段数をかけ算することでおおよその長さがわかります。
その不足分を新たにカットして、足して編むという方法でOKです。

まとめ:クラフトバンドの幅を知れば、作品づくりがもっと楽しくなる♪
- メーカーや色で紙バンドの幅が1〜2mm違うことがある
- そのわずかな違いが、仕上がりサイズや編みひもの長さに大きく影響
- 作る前に「使うバンドの幅」をチェックしておこう
- 不安なときは、試し編みや“作りながらカット”が安心!
メーカーによって、紙バンドの幅(太さ)が違うことは、紙バンドを始めたばかりの頃は気づかないことが多いと思います
「足りなかった・・・ 何かおかしい・・・」を防ぐコツは、まず自分が使うバンドの幅を知ることから。
紙バンドを一人で作っていたり、始めたばかりだと、他にもいろいろうまくいかないことや疑問が出てきますよね。
そんな方に、紙バンドが上達するためのヒントをプレゼントしています。
よかったら、受け取ってくださいね。
楽しく、気持ちよく編んでいきましょう♪









